最初に配属されたのは、プリンタードライバーを開発する部署だった。自分も開発に携わりたかったのだが、村上さんの仕事は品質や予算、進行の管理など、いわゆる開発管理というものだった。
楽しくなかった。いろいろな会社がからむので開発は遅々として進まず、同じような打ち合わせが延々と繰り返された。そんな日々に“腹が立った”村上さんはとうとうプリンタードライバーを、自分で作ってしまった。
それは入社して1年が経過したころのことだった。ゴールデンウイークに「秀丸」でプログラムを書いた村上さんは、休み明けに上司の机の上に実機を置いて実演してみせた。「試作品を置いて上司のパソコンにつなげてガリガリ印刷して。取りあえず縦だけは印刷できます、横はまだ動かないしパワポはところどころ崩れるけれど、だいたい動きますって」。
そこから社内は大騒ぎになった。今まで莫大な予算をかけて外注していたものを、入社1年目の新人が自力で、しかも短期間で作ってしまったのだから。
(myymyyから)